英ニュースサイトDaily Mailは、アップルがユーザーの顔でiPhoneをアンロックする特許を取得したことを明らかにしました。顔認証はすでにAndroidで実装されていますが、今回アップルが開発した顔認証は「動作」がスイッチになっている点で画期的です。
長い説明文に隠された意味
「顔認識を用いたモバイル・デバイスのロック/アンロック」と呼ばれるこの特許は、現在のスライド式のアンロック方法を、「不便で時間のかかる」ものだと一刀両断します。
代わりにアップルが開発したのが、「デバイスがロックされている状態で、初期イメージを取得し、デバイスが動いているか動いていないかを決定するために、モバイル・デバイスのモーション状態をモニターする:ユーザーの顔を特定するためにイメージを分析し、デバイスをアンロックする」という機能です。
なぜ特許の文章が毎回こうも長々しいのかはさておき、分かりやすく言えば、顔とスマートフォンを一定距離に保つ動作を行うと、認証機能がアクティベートされ、その後iPhoneのカメラに向けて顔を向けることで、認証が実行されるという仕組みです。
今回の顔認証は一味違う
スマートフォンの顔認証機能はすでに、Android Lolipopで「トラステッドフェイス」という名で実装されています。
しかし、今回アップルが取得した特許がAndroid端末に搭載されている顔認証と異なる点は、認証前にiPhoneに対して加えられる動きを認証スイッチにしている箇所です。
これによって、テーブルの上に放置されているiPhoneをたまたまユーザーが覗き込んだだけなのか、それとも顔認証を行おうと手でiPhoneを持ち上げて適切な距離を取ろうとしているのかを、iPhone自身が区別できます。
富士通が虹彩認証機能をスマートフォンに搭載するというニュースも以前お伝えしましたが、今後のスマートフォン界は顔を使った認証が主流となっていきそうです。
ちなみに、この特許は2011年3月に申請されたもので、約4年越しで認可されたことになります。日進月歩のテクノロジー業界において、今回の特許は、一体どれだけ前から先鞭をつけていないといけないのかを測る好例ですね。
参照元:Daily Mail、http://iphone-mania.jp/news-67677/
執 筆:kihachi