iPhone Xが「引っかき」「折り曲げ」「熱」にどれだけ強いのかを検証した動画を、iPhoneなどの強度テストで知られるYouTuberのJerryRigEverything氏が公開しました。
iPhone Xのディスプレイは引っかきに強い?
これまでもiPhone7のジェットブラックのほか、Apple Watch Series 3のサファイアガラスや、iPhone8の強度テストの動画を公開してきたJerryRigEverything氏が、iPhone Xの強度テストの動画を公開しました。
テストは、ディスプレイの引っかきテストからスタートです。
引っかきに対する強さは、モース硬度と呼ばれる物質の引っかきに対する強さで測定します。
モース硬度は、1から10で示され、最高はダイヤモンドの硬度10です。プラスチックは硬度3、サファイアは硬度8から9で傷がつきます。
iPhone Xのディスプレイをモース硬度計で引っかいたところ、硬度6で浅い傷が、7でやや深い傷がつきました。
ちなみに、鍵やコインは、硬度6よりも柔らかいので、iPhone Xと鍵やコインをポケットに一緒に入れていても、ディスプレイに傷が付く心配はなさそうです。
カッターの刃でこすっても、iPhone Xのディスプレイに傷はつきませんでした。Face IDに使われるTrueDepthカメラも、同じ素材のガラスで覆われているため、カッターの刃でこすっても傷はついていません。
背面ガラスも引っかきテスト
背面のガラスも、ディスプレイと同等の強度で、カッターの刃では傷がつきません。
Appleのロゴは強化ガラスの内側にあるため、モース硬度6の硬度計でガラスの表面に傷がついても、Appleロゴは無事です。
ただし、砂の中には硬い物質が含まれている場合があり、強化ガラスに傷をつけるものもあるので、注意が必要です。
本体のガラス、カッターで削れるか?
次に、本体に使われているガラスをカッターの刃で削れるかをテストしています。
かなり力を入れて削っている様子ですが、ガラスが少しずつ削られています。
また、背面の縦に並んだデュアルカメラレンズは、モース硬度5から5.5に相当するカッターの刃で傷つけようとしても無傷です。
iPhone Xのステンレス製サイドフレームは強かった!
iPhone XのサイドフレームについてAppleは「医療に使われているものと同じグレード」とアピールしてます。
サイドフレームにカッターの刃で傷をつけようとしても、細かい傷はつくものの、本体が削れるようなことはありません。
OLEDディスプレイの耐熱性をライターの炎を当ててチェック
次に、有機EL(OLED)ディスプレイパネルにライターの炎を当てて、熱への耐久性をチェックしています。
25秒間、ライターの炎を当てたところ、ディスプレイ表面のコーティングがダメージを受けて、少し変色してしまいました。この反応は、iPhone8のディスプレイが一時的に黒く変色したのとは異なります。
また、加熱した後はタッチセンサーの感度が低下しましたが、冷えると元の感度に戻ったそうです。
折り曲げテスト
最後に、iPhone Xがどの程度折り曲げに強いかをチェックしています。
かなりの力をかけて本体を曲げようとしていますが、まったく曲がりません。
EverythingAppleProが公開したiPhone8の折り曲げテストでは、アンテナ線部分の強度が比較的低く、曲がってしまいましたが、iPhone Xはアンテナ線部分も他の部分と同様、高い強度を持つようです。
強度テストの様子の動画は、こちらからご覧ください。
なお、EverythingAppleProによるiPhone Xの耐水性能テスト、落下テストの模様もご紹介していますので、あわせてご覧ください。
Source:YouTube(JerryRigEverything)
(hato)