タブレットやスマートフォンなどの普及により、電子書籍の存在がかなり身近となってきた昨今ですが、その利用動向について、モバイルマーケティング企業 MMD研究所がレポートを公開しています。
電子書籍の利用状況
20歳以上の男女2,206名に対し、電子書籍を読んだことがあるか尋ねたところ、無料のコンテンツについては「現在利用している」と回答した人が22.4%、「試しに利用してみた程度」と回答した人は20.4%となり、合わせて利用経験は42.8%となりました。
最近ではYahoo!や楽天koboなどで無料の立ち読みのほか、映画公開前のスペシャルコンテンツ配信などもあるので、無料コンテンツに関しては半数弱程度が利用経験ありとしました。
これに対し、有料のコンテンツについては「現在利用している」と回答した人が17.2%、「試しに利用してみた程度」と回答した人は8.1%となり、合わせて利用経験は25.3%にとどまりました。
有料コンテンツとなるとなかなか手の伸びないユーザーもまだ多く存在しているようですね。
電子書籍を利用する人の方が紙書籍を読む傾向
次に、20歳以上の男女2,206名を対象に、紙書籍を読む頻度について尋ねたところ、電子書籍利用経験者で「毎日」「週1回以上」読むと回答した人は合わせて67.2%となり、電子書籍を利用したことのない人で「毎日」「週1回以上」読むと回答した人は合わせて35.9%となりました。
電子書籍を利用したことのある人の方が紙書籍を購入する割合が高いということになりますが、これは即座に読みたいと思ったタイミングで購入ができる電子書籍に分があったということでしょうか。
次に、紙書籍を読むと回答した人1,830人を対象に、紙書籍の購入頻度を聞いたところ、電子書籍利用経験者で「毎日」「週1回以上」購入すると回答した人は合わせて32.7%となり、電子書籍を利用したことのない人で「毎日」「週1回以上」購入すると回答した人は合わせて13.2%となりました。
こちらも電子書籍利用経験者が電子書籍利用未経験者を大きく引き離した結果となっています。読書習慣がある方は、紙書籍と電子書籍の購入を、レーベルや内容(ジャンル)、価格によって比較検討しているのかもしれませんね。
参照元:MMD研究所、楽天kobo
執 筆:クロス