iPhone6シリーズで3つのSIMを同時に扱える、マルチプルSIMガジェットSIMore X-Triple 6が登場しました。付属のケースにピッタリと収納できるため、外からは3枚刺ししているiPhoneだとは全く分からないようになっています。また、MVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMと組み合わせることで、格安&大容量のパケット通信が可能となります。
日本も複数SIM刺しの時代へ
ほとんどの人はSIMが1枚あれば事足りると思います。しかし、料金が高い割にシビアなパケット制限に対して不満を感じている人は多いのではないでしょうか。
大手通信業者でもWi-Fiポイントが他社に比べて明らかに少ない企業を選んでしまうと、筆者のようなヘビーユーザーはあっという間に通信制限がかかってしまいます。
最近でこそ、直近3日間の通信総量が1GBを超えた場合に128kbpsの制限をかける、という仕様を日本でも大手通信業者3社が撤廃しましたが、LTE回線で動画のダウンロードを推奨しておきながら、このような制限をかけること自体、理屈に合わない話です。
ところで、デュアルSIMに対応したスマートフォンは、実は新興国では必需品です。理由は、パケット無制限のサービスが高いので少容量の格安SIMが一般的なうえ、通信会社によって同じ場所でも繋がったり繋がらなかったりする差が激しいため、スマートフォンには複数刺しをしておくのが一般的なのです。
日本も今後、さらなるデータ通信量の増大が求められることと、MVNOの格安SIMが台頭していくことを考えると、SIMの複数刺しはあってもいいのではないでしょうか。
同じサービスでも月額2,840円vs5,700円
そこで例えば、このSIMore X-Triple 6に格安SIMを3枚刺ししたケースを考えてみます。各MVNOによって価格は違いますが、DMM Mobileを例にとれば、通話SIM1枚とデータSIM2枚のプランで、計8GBがわずか2,840円で済みます。
一方で、某大手通信企業のパケットし放題サービスは、無制限に使用できるかのような名前でありながら、音声通話とデータ通信のサービスが7GB上限で5,700円もします。このサービスはすでに現在終了していますが、昨年から新規のユーザーを対象として適用されている新サービスは、さらに高額な料金となっているので、事態は一層深刻化しています。
SIMore X-Triple 6のようなガジェットを使えば、SIMを差し替える必要が全くなく、ほぼ1/2の価格で、同じデータ通信と音声通話が出来ます。というわけで、これからは複数SIM刺しスマートフォン(もしくは可能にするケース)が徐々に脚光を浴びていくのではないか、と筆者は考えています。いち早く試したい方は、アーリーアダプターとしていかがでしょうか。
参照元:Simore、DMM Mobile、ZDNet
執 筆:kihachi