アップルはMac用の基本システムOS X 10.3.3の公開に合わせて4Kディスプレイへの対応機種を増やしていますが、12インチRetinaディスプレイを搭載した新しいMacBookでも、一部の4Kディスプレイに対応していることを公式に明らかにしています。
最新のOS Xアップデートで多くの4Kディスプレイに対応
これまでアップルは、60Hzのリフレッシュレートで、MST方式(Multi-Stream Transport)の4Kディスプレイの一部に対応していることを公式に認めていました。しかし、先日のOS X Yosemite 10.3.3のアップデートに合わせ、60HzでほとんどのSST方式(Single Stream Transport)の4K(3840×2160)ディスプレイに対応することになりました。
つまり、これにより以下に挙げるMacが、DisplayPortのMST機能に対応していない、多くの安価な4Kディスプレイにも対応することになり、ユーザーにとって4Kディスプレイの選択肢が広がることになります。
以下のMacで4Kディスプレイに対応
60HzのリフレッシュレートでSST方式の4Kディスプレイに対応するMacは以下の通りです。
-MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)
-MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014)
-Mac Pro (Late 2013)
-iMac (27-inch, Late 2013 and later)
-Mac mini (Late 2014)
-MacBook Air (Early 2015)
-MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)
ただし、SST方式のディスプレイで解像度が4096×2160に対応するのは、リフレッシュレート60HzでMac Pro (Late 2013)とiMac (Retina 5k and 27-inch, Late 2014)のみとなります。
新たな12インチMacBookは
また、新しく発売した12インチRetinaディスプレイのMacBookは、HDMI経由のリフレッシュレート30Hzで3840×2160、24Hzで4096×2160に対応します。新しいMacBookはUSB-Cポートしか搭載していないため、USB-C Digital AV Multiportアダプタを別途用意する必要があります。
技術的には今後、アップルはリフレッシュレート60HzでHDMI 2.0を使用する4Kディスプレイをリリースする可能性があります。
もし、12インチRetinaディスプレイMacBookで60Hzを利用したい場合には、SST方式に対応した4Kディスプレイ、DisplayPortケーブル、そしてOS X Yosemite 10.3.3を準備する必要があります。もちろん、USB-CポートとDiplayPort用のアダプターは必須となります。
また、今回アップルの公式なサポート書類から、Mac Pro (Late 2013)とiMac (Retina 5k and 27-inch, Late 2014)では、OS X Yosemite 10.3.3のアップデートに伴い、Dellの新しいUP2715K 27インチ5Kディスプレイにも正式に対応しています。
参照元 : 9to5Mac、http://iphone-mania.jp/news-68719/
執 筆 : リンゴバックス