アップルは今年後半に、同社の決済サービスApple Payをカナダでスタートする計画を進行中です。米Wall Street Journalが報じています。
カナダの大手6銀行と交渉中
記事によれば、アップルは11月導入を目指し、カナダの6銀行と交渉を進めているようです。Apple Payは2014年10月に米国でスタートしましたが、米国以外ではまだ利用することができません。
交渉中の6銀行は、Royal Bank of Canada、TD Canada Trust、Scotiabank、Bank of Montreal、CIBC、National Bank of Canadaであると伝えられています。カナダの銀行口座の90%以上を占めるこれら大手6銀行は、Apple Payを受け入れる意向ですが、手数料の高さとセキュリティについては懸念を示しています。
カナダではすでに多くの小売店や事業主が、Apple Payに必要な非接触型決済端末を設置しているため、導入の準備は整っているといえます。
中国、英国での導入は難航
アップルはApple Payを海外で展開する意思を明らかにしており、候補地としてカナダ以外にも中国、英国などが挙げられています。しかし中国での導入は難航が伝えられているほか、2015年前半のスタートという報道があった英国からも、まだ具体的な話は伝わってきません。
前述のカナダの6銀行はコンソーシアムを形成し、Apple Payのセキュリティプロトコルを開発すべく、コンサルタント会社McKinsey & Co.に依頼した模様です。また偽カードの登録を防ぐため、PIN入力や1回限り使用できるパスコードをテキスト送信するなどのプロセスを検討しているようです。
参照元 : MacRumors、Wall Street Journal、http://iphone-mania.jp/news-69284/
執 筆 : lunatic