アップルが、Apple Watchのバンドの数種類のデザインについて、特許を認められたことが明らかになりました。米Cult of Macが報じています。
設計者名にはアイブ氏やニューソン氏の名前も
同メディアによると、アップルはすでに「モダンバックル」のデザイン特許を取得しています。今回新たに「装飾デザイン」として特許が認められたのは、リンクブレスレット、スポーツバンド、クラシックバックルです。
各バンドデザインの開発者名として、デザイン担当上級副社長のジョナサン・アイブ氏や、マーク・ニューソン氏の名前も並んでいます。ニューソン氏はApple Watchが正式発表されるまで、アップルのデザインチームの正式メンバーではありませんでした。しかしこれら特許文書に彼の名前が記されているところを見ると、Apple Watch設計の初期の段階から関与していた可能性があります。
完成に9時間かかるリンクブレスレット
ここで不思議なのが、アップルがなぜバンドデザインの特許をわざわざ取得したかということです。一見普通のどこにでもある腕時計のバンドのように見えるApple Watchのバンドですが、Cult of Macによれば、実はかなりの工夫が凝らされているのです。
特にリンクブレスレットについては「ストラップ1本分のリンクをカットするのにほぼ9時間かかった」というほど。ひとつひとつのリンクは時計本体に向かって少しずつ幅広になっており、ボタン式で簡単に時計から取り外せるようになっています。また特別な「バタフライクロージャ」がブレスレット内部にきっちりと収まっているデザインも特徴的なのだそうです。
スポーツバンドについても、余ったベルトが内側にきっちり入るよう設計されたピン、高温に強い特殊な素材など、よく考えられたデザインになっています。
アップルはサードパーティーが独自のApple Watch用バンドを設計することは認めているようですが、自社開発のデザインの特許を取得することで、コピー商品の蔓延を防ごうとしているのかも知れません。
参照元 : Cult of Mac、http://iphone-mania.jp/news-69581/
執 筆 : lunatic