発売が開始されたApple Watchは、iPhoneやiPadのホームスクリーン上でアプリを管理するSpringboardに代わり、「Carousel」(回転木馬の意味)と呼ばれる新しいサブシステムを採用しています。
ところが、基本システムはほとんどiOS8.2に近いと、開発者のSteve Troughton-Smith氏が明らかにしています。
S1チップはiPhone4sのA5とほぼ同等
また、Apple Watchに搭載されているS1プロセッサは、iPhoneなどに使用された、かつてのA5プロセッサとほぼ同等だとも述べています。
Troughton-Smith氏は、WatchファームウェアにはPowerVR SGX543ドライバーが含まれているとTwitter上で指摘しています。
このSGX543と呼ばれるグラフィックコンポーネントは、2011年に発売された、iPad2やiPhone4sが搭載していたA5プロセッサでも使用されていました。
S1チップは圧縮設計、樹脂による保護加工も
しかし、今回Apple Watchに搭載されたS1プロセッサは、当然ですがA5プロセッサよりも更に圧縮した設計となっており、本体を保護するために樹脂による加工も施されています。
Apple Watchに採用されているWatchファームウェアはiPhoneと同期して使用されるため、公式にはiOSのバージョンとは考えられてはいませんが、iOSと同じコードが使用されることは十分に考えられます。
また、Troughton-Smith氏は、全ての文字盤はNaoTimeKitと呼ばれる、一つのフレームワークに保存されており、SpriteKitと呼ばれるグラフィックスを使用していると明らかにしています。ただし、ミッキーマウスのような動く文字盤はレンダリングにOpenGLを利用しているとも明かしています。
参照元 : Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス