中国でアップルがトップに立つ日もそう遠くないかも知れません。2015年第1四半期の出荷台数で、シェアトップを走るXiaomiとの差が、わずかに0.5%ほどにまで縮まっていたことが明らかとなったからです。一方で、中国最大のベンダーであるXiaomiの先行きも怪しくなっています。
すでにXiaomiへ肉薄する勢いに
調査会社Strategy Analyticsによれば、2015年第1四半期において、中国国内でシェアも出荷台数も第1位のXiaomiは、1,400万台を出荷し12.8%のシェアを占めましたが、アップルは1,350万台を出荷して12.3%のシェアを獲得することに成功したとのことです。
このデータを受け、先述した調査会社は、「この勢いが今後も続けば、アップルは大勝ちするかも知れない」とアップルに強気な見方をしています。
Xiaomiはインドへ新天地求め
一方、Xiaomiの売上は依然として中国が90%近くを占めています。低価格ラインのRedmiから、高品質ハイスペックのMi4まで様々なラインナップを有しており、本来ならば、様々なターゲット層を対象に出来るはずです。iPhone6シリーズのみで攻めているアップルと比較すると、Xiaomiの成長スピードが中国国内において、著しく鈍化していることが分かります。
しかし、Xiaomiはすでに「制覇してしまった」中国よりも、新たにインドへ市場を求めていく方向にあるようです。とはいえ、先日サムスンから首位を奪ったMicromaxや、同じ中国企業のLenovo(Motorola)など、インドにも高スペック低品質のスマートフォンを薄利多売で売り込むライバルは多数存在します。
インド最大の財閥であるTATAグループがXiaomiに資金援助を行ったというニュースが先日発表されましたが、こういった支援を受けて、果たしてどこまでインド市場に食い込めるのかは、今後も要注目と言えるでしょう。
参照元:Strategy Analytics、DigitalTrends、http://iphone-mania.jp/news-70797/
執 筆:kihachi