アップルやサムスンといった巨大ベンダーから、格安スマートフォンを中心に販売する中国メーカーまで、今インド市場では、世界中からスマートフォン各社がしのぎを削る舞台となっています。世界中のスマートフォン業者が競争を繰り広げる舞台では、一体どういったスマートフォンが人気で、価格はどの程度なのかを調査してみました。
格安スマホはインドで買え?
政府からSIMフリー化のお達しが下ったといっても、あの手この手でスマートフォンと抱き合わせの高額パッケージを繰り出し、消費者を縛ることに腐心している日本国内の大手キャリアに嫌気がさしているユーザーは多いかと思います。MVNOの台頭は、まさにそういった世情を反映するものですが、それでも真にコストパフォーマンスの高いモデルは、日本国内のMVNO市場にはなかなか出回らないものです。
そこで最近、コストパフォーマンスの高い格安スマートフォンが次々と投入されているとして、何かと話題になっている国がインドです。すでに中国のスマートフォン市場は減速段階に入っているだけに、次はインドこそがスマートフォンにおいて世界第2位の市場となるのだ、という勇ましい話も聞こえてきます。インド国内の競争は凄まじいものがあり、有に150ブランド近くがシェアを争っているのだとか。
しかし、インドで販売されている格安スマートフォンの数々は一体どの程度のレベルなのでしょうか。スペックや価格が気になったので調査してみました。ニュースサイトCOMPUTERWORLDに、インドの最新人気スマートフォンとして挙げられていたデバイスは、以下のとおり。
MicromaxのYu Yuphoria
720×1,280ピクセルの5インチで、クアッドコアのSnapdragon410を搭載、メインカメラは800万画素、フロントカメラは500万画素、メモリは2GB、16GBの内蔵ストレージ、バッテリーは2,230mAh、デュアルSIM、LTE対応という、iPhone6に匹敵するスペックで、価格は110ドル(約13,200円)という凄まじいコストパフォーマンスです。もちろんキャリアとの契約は要りません。
XiaomiのMi 4i
1,080×1,920ピクセルの5インチで、オクタコアのSnapdragon615を搭載、メインカメラ1,300万画素、フロントカメラは500万画素、メモリは2GB、16GBの内蔵ストレージ、バッテリーは3,120mAh、デュアルSIM、LTE対応と、こちらは完全にiPhone6を上回るスペックです。価格は200ドル(約24,000円)ですが、それでもiPhone6の3分の1以上安価です。
MotorolaのMoto G(2nd)
720×1,280ピクセルの5インチで、クアッドコアのSnapdragon400を搭載、カメラは800万画素、メモリは1GB、8GBの内蔵ストレージ、バッテリーは2,070mAh、デュアルSIM、LTE対応と、こちらはiPhone6にぎりぎり匹敵するかといったレベルですが、それでも価格は170ドル(約20,400)円に過ぎません。
航空費込でも場合によってはお釣りが
上記のスマートフォンを見る限り、日本を始めとした先進国で、スマートフォンをわざわざ購入することが馬鹿らしくなってしまうようなコストパフォーマンスに優れた製品が、インド市場には様々に存在することが分かります。
2台持ちを考えている方、インドに行く機会があれば、ぜひ1台購入されてみることは如何でしょうか。おそらく、日本国内のMVNO業者が提示してくる抱合せの格安スマートフォンよりも、よほどコストパフォーマンスに優れていることは間違いないでしょう。
参照元:COMPUTERWORLD、smartprix、DAZEWORLD、http://iphone-mania.jp/news-71984/
執 筆:kihachi