8日(日本時間9日午前2時)から始まるWWDCでAppleが新しい音楽配信サービスを発表すると噂されています。新サービスは「Apple Music」の名称とされ、月額10ドル(1,250円)程度で約2,000万曲が聴き放題となるようです。そしてこのサービスは日本でも提供されると日本経済新聞の電子版が伝えています。
Apple MusicはBeats Musicを発展させたものに
Appleは昨年、Beatsを買収してiTunesの範囲を超えた音楽サービスへの進出を目指していました。Beatsはヘッドフォンなどの音楽関連用品の販売だけでなく、Beats Musicとして音楽ストリーミング配信サービスを行っています。今回、このストリーミング配信をApple Musicとして衣替えすると予想されています。
Beats Musicは月額9.99ドル(約1,250円)で2,000万曲が聴き放題というサービスであり、Apple Musicもこれに沿ったものになると予想されています。ただ現時点でBeats Musicは米国のみのサービスであり、Apple Musicも最初はアメリカだけのサービスと予想されていました。
国内音楽業界とAppleの交渉はいつも難航
しかし日本経済新聞が報じたところによれば、Apple Musicは日本でもサービスが提供されるとしており、このサービスはアメリカ以外(日本でも)でも利用できるようです。
過去にはSony Musicの楽曲が国内のiTunesでだけ販売されなかったこともありました。またiTunes Matchのサービス開始も日本は大幅に遅れました。どれもレコード会社が持つ権利の問題、著作権の問題などが絡んでいました。こうした問題をクリアした上でApple Musicが日本でも提供されるとすれば、非常に喜ばしいことです。
音楽はストリーミング配信の時代へ
Apple MusicだけでなくLINEも音楽のストリーミング配信を開始する準備を進めています。これまで1曲150円、200円で販売されていた音楽配信は今後、月額500円、1,000円で聴き放題という時代になるのかもしれません。
こうした配信方式が日本の市場に受け入れられるかどうか未知数ですが、Appleが始めることで大量のiPhoneユーザーに届くサービスとなり、ストリーミング配信の認知度は上がるはずです。音楽を楽しむ形が変わるかもしれません。Apple Musicが発表されると予想される今晩のWWDCは要注目です。
Source : 日本経済新聞、Apple、Beats Music、http://iphone-mania.jp/news-74040/
(KAZ)