Apple Musicの発表で一気に盛り上がった月額料金制の音楽配信サービスですが、国内でもメッセージアプリで大量のユーザーを持つLINEがLINE MUSICを今日(6月11日)から開始しました。音楽配信市場は今後、このLINE MUSICとApple Music、すでにサービスを開始しているAWAが激しい競争する時代に突入していくと思われます。
月額料金は学割で300円〜、2ヶ月間は無料
国内の楽曲を中心に150万曲を揃えたLINE MUSICの月額料金はプレミアムプランで1,080円(iPhoneアプリ内で決済の場合)、再生時間20時間の制限があるベーシックプランは500円(10時間追加ごとに300円)となっています。それぞれ学割が設定されており、プレミアムプランは600円、ベーシックプランは300円と安く抑えられています。
ただし8月9日までは無料でアプリ内のコンテンツが聴き放題となっています。プレミアムプランの内容がそのまま無料で体験できるようになっているので、どんなサービスかとりあえず試したいという人でも楽しめます。もちろんLINE MUSICの利用にはLINE IDが必要となります。
LINEとの連携で音楽の楽しみを創れるか
LINE MUSICの大きな特徴は月額料金を払えば音楽が聴き放題になる一般的なもの以外に、LINEと強く連携することにあります。お気に入りの音楽をLINEでシェアできることはもちろんですが、受け取った側はトーク画面でそのまま音楽を再生することも可能です。
またプレイリストのシェアも可能であり、日々のコミュニケーションツールとして根付いているLINEを通じて音楽をやり取りできるようになります。音楽が日々のコミュニケーションと結びつくことで、新たな価値が生まれる可能性も感じさせられます。このコミュニケーションと音楽の結びつきがLINE MUSICの武器になっていくと考えれらます。
月額料金制の音楽配信サービスは競争激化へ
LINE MUSICのサービス開始に先立ち、サイバーエージェントとエイベックスグループの合弁会社が同様のサービスとなるAWAを開始しています。すでにAWAはアプリダウンロード数で100万を突破した発表しており、先行してサービスを開始したことでリードしています。
しかし国内で5,000万を超えるID数を誇るLINEがこの市場に参入したことで、AWAのリードもそれほど長く続かないと思われます。また6月30日にはApple Musicが開始され、こちらも大量の利用者を獲得すると見込まれています。月額料金制の音楽配信サービスの競争は一気に激化することは間違い無いでしょう。
なおLINE MUSICはiOSかAndroidのスマートフォンアプリ、タブレットアプリから利用可能になっています。
※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
Source:LINE, LINE MUSIC, Apple
(KAZ)