iOS9の新技術「プレディクティブタッチ(predictive touch)」は、今秋のリリースが噂される12.9インチディスプレイ搭載の通称「iPad Pro」に、スタイラスペンを付属させるための布石かも知れません。米AppleInsiderが報じています。
プレディクティブタッチで文字認識がより迅速かつ正確に
新技術「プレディクティブタッチ」は、WWDC2015の”What’s New in Cocoa Touch“セッションで発表されました。説明にあたったAppleのシニアiOSエンジニアリングマネージャーであるJason Beaver氏によれば、iOS9では指で触れてから反応するまでの時間が短縮されるだけでなく、描く曲線や描く速度、加速具合などによって、次にどこに触れるかが予測可能になっているとのことです。Cocoa TouchはiOSのコアとなるインタフェース・フレームワークです。
業界関係者は、次にどこに触れるかを予測するプレディクティブタッチは、スタイラスペンにおいて重要な技術になると考えています。手書き入力の認識がより速く、正確になるためです。
Appleの製品情報に詳しいKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏は4月、iPad ProにはBluetoothを利用したスタイラスペンが標準装備されるとの予測を明らかにしています。
iPad Proの発表はiOS9リリースと同時?
iOS9が秋に一般向けにリリースされることを考えると、iPad Proも同じ時期に発表される可能性があります。ちなみに昨年は9月にiPhone6/6 Plusが発表、iPad Air2とiPad mini3が発表されたのは10月でした。
このほかiPad Proへの搭載が見込まれているものとしては、Force Touch、USB-Cポート、NFCなどがあります。NFCについてはiPhone6/6 PlusやApple WatchのようにApple Payでの決済時に利用するのではなく、付属のスタイラスペンとの自動的な同期や、Apple Payでの決済の「受付」側の端末として機能するためとの報道があります。
Source : AppleInsider、http://iphone-mania.jp/news-74641/
(lunatic)