iOS9では「Event Trigger」と呼ばれる新機能が追加され、HomeKitでつながった家電がさらに便利に、賢く利用可能になるようです。
帰宅しても電気は自動ではつかない
Appleが提供するHomeKitプラットフォームでは、さまざまな家電をiOS端末で一括管理可能ですが、たとえばユーザーが帰宅しても、自動的に電気がついたり、冷房が入ったり、テレビがついたりと、家電が一斉に動き出すようなことはありません。帰宅する前にiPhoneから遠隔操作する必要があるわけです。
しかし新機能「Event Trigger」によって、HomeKitに対応するひとつの家電が動き出すと、それによって別のHomeKit対応端末が動き出し、ユーザーがいちいち操作しなくても、まるで家電同士がコミュニケーションを取り合っているかのように連携して動作する、という状況が実現するとのことです。
IFTTTのように「イベント」で次の動きが発生
Event Triggerは、たとえていうならば、IFTTT(イフト)のようなものです。
IFTTTとは「レシピ」を使って、さまざまなアプリやWebサービスを連携させるサービスです。たとえば「Instagramに写真を掲載したら、その写真をDropboxに保存する」という具合に、複数のアプリを連携させることが可能です。
iOS9のEvent Triggerにより、HomeKit対応端末を「scene(場面)」に追加すると、ひとつの端末の動き(イベント)がほかの端末の動きの引き金(トリガー)となるため、ひとつひとつの機器を操作する必要がなくなります。
Event Triggerはジオフェンス(特定範囲の仮想境界線)、または1日の決まった時間や、特定のHomeKit端末の状態をイベントとすることも可能です。
たとえば「車庫のドアが開く」を「帰宅scene」のイベントに設定し、それをきっかけにほかの家電が動き出すようにしたり、夜間に寝室に足を踏み入れたら自動的に電気とテレビがつくようにすることができます。
Source : AppleInsider、http://iphone-mania.jp/news-74706/
(lunatic)