Appleが4月に発売した「Apple Watch」については、調査機関ごとに様々な予想が展開されています。
そんな中、ロイターがやや新しい視点でApple Watchの利益予想を伝えていますのでご紹介します。
Apple Watchの販売台数は約279万台か
Appleは、4月に発売した同社初のウエアラブル「Apple Watch」について、具体的な販売台数などを明らかにしていませんが、ロイターによりますと『調査会社スライス・インテリジェンス(以下、スライス)の推計では、6月中旬時点の販売台数は279万台だった』と伝えられています。
4月にはApple製品の著名アナリストMing-Chi Kuo氏が、予約販売のみで230万台を突破したとの予想をしていましたが、いずれの情報も事実であるとするならば、「Apple Watch」は販売直後こそ好調なセールスを記録したものの、その後はスローペースに落ち着いているということになります。
スペアバンドの販売好調で利益拡大か
ただし、悪いニュースばかりではなく「Apple Watch」はスペアバンドのセールスが好調であることもあわせて報じられています。
スライスは米国でオンラインで買い物をする200万人を対象に電子メールの領収書を調査。このうち2万人以上がアップルウオッチを購入した。アップルが生産・販売したバンドを調べたところ、約17%が2つ以上のバンドを購入していた。
レザーループが、Apple Online Storeにおいて17,800円 (税別)、最も安価なスポーツバンドですら5,800円 (税別)で販売されていることを考えると、Apple Watchを購入したユーザーのうち2割近くが、さらに1万円以上をスペアバンドの購入費用に充てているという計算になります。
調査会社IHSが行った分析によれば、『入門モデルとされるスポーツバンド(販売価格49ドル)の生産コストは約2.05ドル(約250円)』とされていますので、Appleはここでかなりの利益を得ていることになりますね。
Source:ロイター
(クロス)