4月に発売された新型MacBook。
ポートが1つしかないという点には、デザイン的にスマートであるという肯定的な意見と、実用上不便であるという否定的な意見が混在していますが、開発者の1人であるフィル・シラー氏が、ポートが1つになった理由についてインタビューに答えています。
製品開発初期段階での決断
Appleが発売した新型MacBookには、実に斬新なデザインが採用されています。USB-Cと呼ばれる比較的新しい規格に沿ったポートが1つだけ本体の側面に配置されているのみで、他に一切のポートがありません。充電、外付けデバイスへの情報転送などをすべてこのポートで行うわけですが、このデザインについて、アップルのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上級副社長を務めるフィル・シラー氏が開発の裏側を明かしています。
そもそも、新型MacBookを見て、多くの方は充電と外付けデバイスの接続を同時に行いたい場合、どうすればよいのかという疑問にさいなまれそうですが、Appleとしてはデザインの初期段階においてポートを”ゼロ”にする計画まであったといいます。ワイヤレス化が進む中で、どうしてポートを含めたデザインをしなければならないのかというのがその理由であるとしています。
ただしUI上の点を考えれば、まだ”ゼロ”というのは時期尚早と感じたのでしょうか・・・最終的には、たった1つのポートですべてのことがまかなえるようなデバイスにしようという方針を立て、その方針を死守した製品設計を進めたとしています。
よく考えれば、Appleの製品というのは昔から同様の考え方のもと、進められてきたように思います。それはiPodもそうですし、iPhoneだって同じでしょう。やや先進的過ぎてついていけないような製品をリリースするものの、人々は最終的にAppleの製品の虜になってしまうのです。
Source:QUARTZ
(クロス)