アメリカの証券取引委員会に提出した資料によりますと、アップルはLiquidmetal Technologiesの非常に特殊な合金である、リキッドメタルの家電製品への独占的使用権を更新した模様です。
独占的使用権は来年2月まで延長
新たな契約でアップルとLiquidmetal Technologiesとの提携関係は2016年2月5日まで延長されました。
リキッドメタルは非常に優れた合金
アップルが独占的使用権を持つ特殊な合金、リキッドメタルは非常に強度が強く、耐食性に優れ、軽量で、柔軟性があり、加工が容易という特徴があります。
アップルはこれまで、アメリカ国内で販売されたiPhone3GのSIM取り出し用のピンに、このリキッドメタルを使用したことが分かっていますが、それ以外の製品やコンポーネントに使用しているのかどうかは分かっていません。
関連特許を多く取得
ただし、アップルはここ数年の間に、リキッドメタルに関連した多くの特許を取得しています。例えば、リキッドメタルとサファイアクリスタルを一体化させる特許や、バルク金属ガラス(BMG)と呼ばれる特殊なリキッドメタルの製法に関する特許です。
もちろん、アップルはこの合金をiPhoneに利用したいと考えていることに間違いはないと思いますが、分かりやすいところでは、耐久性が必要なホームボタンやタッチセンサーの基盤、アクセスしにくいネジなどに利用されるのではないかと予想されます。
今年秋にリリースが予想されているiPhone6sにリキッドメタルが使用される可能性はあるのでしょうか。
Source : MacRumors
Photo : Cult of Mac