未来のiPhoneでは、自分の顔を撮影する、いわゆる「自撮り」行為によるロック解除が導入されるかも知れません。
米メディアCult of Macによると、Appleは現地時間7日、「しきい値の低い顔認識(Low threshold face recognition)」と題した特許を申請しました。顔認識にネガティブな影響を与える「光の状態と生体認証のゆがみによる影響を減ら」し、「カメラを搭載した消費者向け携帯機器に(顔認識機能を)実装できるようにする」という意味だそうです。
この「携帯機器」というのはiPhoneやiPadを指すと思われますが、次世代Apple Watchにカメラが搭載される可能性も否定できません。
顔認識に取り組んできたApple
Appleが顔認識に取り組むのは初めてではありません。2010年には、写真などの顔を認識するアプリを開発していたスウェーデン企業Polar Roseを買収しています。
同社は顔認識の分野でいくつも特許を取得しており、Photo Booth機能やiOS端末向けのカメラアプリといった形で実用化しています。
今回の特許はこうした機能向上にも役立つでしょうが、Touch IDの代わりなど、新たな認証方法として採用される可能性も、特許申請文書のなかで示唆されています。
Touch IDに代わる認証方法になるかも?
Android端末にはかなり前から顔認識によるロック解除機能がありますが、精度が低いためほとんど使用されていません。しかしこの1年で顔認識技術は大幅に向上、肉眼では識別が難しいほどの差異でも見分けることが可能となっています。
Touch IDについてはディスプレイに埋め込む技術が開発中との報道もあり、指紋の代わりに顔で認識する方法が浸透していくかも知れません。
Source:Cult of Mac、http://iphone-mania.jp/news-77019/
(lunatic)