現地時間2日、IT調査会社のTrendForceは2015年のスマートフォン市場に関する展望を発表しました。
同発表では、2015年のスマートフォン市場全体での成長に関する分析のほか、同市場におけるトレンドの変化についてまとめられています。
スマホ市場の成長率は2014年から半減?
TrendForceの発表によると、2015年の世界全体におけるスマートフォン市場はさらに成長を見せるものの、その成長は2014年の対前年比25.9%という急激な成長率と比較して約半減となる12.4%にとどまる、としています。
その背景について、アナリストのAvril Wu氏は、”世界においてスマートフォンはすでにかなりの浸透を見せており、すでに飽和状態と言える”と説明しています。
中国メーカーはさらに成長、ただし・・・
Avril Wu氏はまた、飽和状態となっているスマートフォン市場の中でも、Lenovo, Huawei, Xiaomiなど好調の中国メーカーは引き続き存在感を放ち続け、2015年には世界のスマートフォン出荷台数の17%を占めるまでになる、としていいます。
ただし、そうした出荷台数の増大の一方で、各社の競争はさらに激しくなり、現状すでに低い水準にある中国メーカーの利益率は今後さらに下がるだろう、としています。
2015年はAppleの1人勝ち状態?高価格独自路線継続で
TrendForceのレポートによると、2015年のスマートフォン市場のキーワードは中国メーカーを中心とした”高機能・低価格“になるようです。
世界市場においてすでにそのトレンドは始まりつつまるものの、AppleはiPhone6の販売においても見て取れるように、高価格戦略を展開しており、トレンドとは逆行しています。しかし同社はこの戦略の継続により、(利益率が高い)高価格帯スマホ市場において独占状態になる、との予測が立てられています。
参照元:ConsumerElectronicsNet
執 筆:クロス