iOS9およびOS X El Capitanのそれぞれ3度目のベータ版リリースに合わせ、Appleはこれまでの2ステップ認証を改良、2ファクタ認証システムを導入したことが、リリースノートとサポートFAQから明らかになりました。
2ステップとは異なる「2ファクタ」
サポート文書によれば、2ファクタ認証はiOS9とOS X El Capitanに直接組み込まれたサービスです。同認証システムにはApple ID、iOS9またはOS X El Capitan搭載端末、「信頼できる」電話番号(信頼できる端末が利用できない場合、認証コードをテキストまたは電話で受け取るのに必要)が必要です。
2ファクタ認証では、Apple IDで新しい端末やブラウザで初めてサインインする場合、パスワードと6桁の認証コードの入力が必要となります。iOS9およびOS X El Capitan搭載端末ではこの認証コードが自動的に表示されるので、そのままコードを入力すれば完了です。
端末が上記のOSを搭載していない、またはApple端末でない場合には、テキストまたは電話で認証コードを受け取る必要があります。
一度認証コードを入力すれば、信頼できる端末のリストからその端末を削除したり、パスワードの変更を行わない限り、再入力する必要はありません。
「信頼できる」電話番号
認証システムを利用するには最低ひとつの電話番号を認証し、さらに万一この番号が一時的に使えなくなる場合のことを考えて、別の電話番号(家の電話、家族の電話など)を認証しておくことが推奨されています。
2ファクタ認証を使ってiOS9またはEl Capitanにサインインすると、その端末は「信頼できる端末」となり、ほかの端末やサービスからApple IDへサインインする際の認証に使用することができます。
AppleはiOS9およびOS X El Capitanのベータテスターに対し、新しい2ファクタ認証システムを使ってすべての端末をiOS9またはOS X El Capitanへアップデートするよう推奨しています。iOS9およびOS X El Capitan以前のOSを搭載した端末で2ファクタ認証を用いる場合、認証コードが自動表示されません。
当面は人数限定で導入
Appleによれば、パブリックベータ版の間は、2ファクタ認証に参加できるベータテスターの人数は制限され、順次増やしていく計画のようです。
Source:Apple
(lunatic)