ロシア経済は原油安、ルーブル安などの影響を受け、厳しい状況に立たされています。この景気悪化の影響は実際の国民生活にも及んでいるようで、iPhone6が一気に25%も値上げされるなど目に見える影響が出ています。
アップルの時価総額>ロシア上場企業全体の時価総額に
ロシア経済はウクライナ情勢(それに伴う経済制裁)や原油安、ルーブル安がそれぞれに影響しあっており、複合的要因で不況に陥っているようです。
この不景気でロシア株式市場も不振が続いており、先日iPhone Maniaでもお伝えしましたが、ロシアの上場企業の時価総額全体がApple一社の時価総額を下回るまでになっています。時価総額世界一のAppleがすごいだけでなく、やはりロシア経済の不振が深刻なことの結果だと思われます。
通貨安→iPhone値上げは日本でも
通貨安でiPhoneが値上げになったのはロシアだけではありません。11月14日、Appleは日本でのSIMフリーiPhone6/6 Plus、iPhone5sで値上げを実施しました。
値上げ幅は10〜12%程度であり、ロシアの25%に比べれば穏やかです。しかしこの値上げ時の換算レートは1ドル=115円でした(値上げ前の換算レートは105円)が、現在の為替レートは120円を超えています。さらに円安へと向かい125円付近で安定すると、再値上げの可能性も出てきそうです。
仮に1ドル=125円となり、再値上げが行われると105円換算時に比べて約20%の値上げとなり、ロシアの状況と大きく変わらない事態になりそうです。円安には各種メリット、デメリットがありますがAppleファンにとっては辛い円安であることは間違いありません。
参照元: 時事通信、investing.com、Yahoo! Finance
執 筆: KAZ