ギリシャが財政危機にある状況に鑑み、アップルは同国のiCloudユーザーを対象として、有料オプションの支払いに30日間の無料期間を設けるつもりであることを明らかにしました。
クレジットカード業務が混乱状態に
現在、ギリシャのiCloudストレージ・サービスは他国同様に、5GBまでは無料、それ以上は有料というプラン設定がなされています。
20GBは0.99ユーロ(約136円)、200GBは3.99ユーロ(約547円)といった価格をみると、支払うことは難しくないように思われますが、現在ギリシャは、クレジットカード業者すら決済業務が滞っている状況とのことです。そのため、クレジットカード決済が一般的なiCloudも、一時支払い見合わせとなったようです。
当初は強制ダウングレードだったが
7月初旬にも、アップルはギリシャのユーザーに対し、支払いが滞った場合、使用しているiCloudストレージ・サービスが5GBにダウングレードされる可能性があることをメールで伝えていましたが、最終的には30日間の支払い免除に落ち着きました。以下はユーザーに向けて新たに送られたメッセージです。
iCloudカスタマーへ
目下起きている通貨危機の間、iCloudサービスを妨げられることなく使っていただくために、またコンテンツにアクセス出来ることを保証するために、私たちは30日間、現在お使いiCloudのストレージ・プランを無料でお使いいただけるようにいたします。
更新期間の後、30日間は課金されませんが、プランの継続が出来ない場合、お使いのストレージは縮減される可能性があります。
iCloudチームより
iCloud以外にも、一部アプリの料金が無料となったり、携帯電話料金が1週間無料になったりと、現在さまざまなサービスが「特別対応」となっているギリシャですが、仮にユーロから離脱し、通貨がドラクマに戻った場合、為替の急激な変動が予想されることから、ロシアの通貨危機の時に採られたような販売停止措置が施行されるのは間違いなさそうです。
Source:Apple Insider、http://iphone-mania.jp/news-77405/
(kihachi)