米最大の半導体製造企業であり、ファウンドリとしては台湾TSMCに次いで世界第2位のGlobalFoundriesが、AppleとQualcommからの14nm製造プロセスによるチップ受注に向けて動いているようです。業界筋の情報として、台湾Digitimesが伝えています。
AMDの14nmチップ受注に成功
同サイトによるとGlobalFoundriesは、すでにAMDから14nm製造プロセスによるチップ製造を受注したとのことです。
Qualcommは14nmチップ製造をサムスンに発注しているほか、TSMCにも16nm FinFETプロセスによるモバイルチップを発注しています。
どうなる?A9チップの発注
20nmプロセス技術によるA8チップについては、TSMCが大半を供給していると報じられています。次世代A9チップについても、TSMCとサムスンが共同で供給するとの報道があります。
しかしICデザイン関係の情報筋によれば、チップ価格を維持しようとするTSMCに対し、サムスンとGlobalFoundriesは受注のために値下げに積極的な姿勢を示しているとのことです。
最終的にA9チップ製造をどこが受注するかはまだわかりませんが、米情報サイトCult of Macは、GlobalFoundriesが受注した場合2つのことが達成されると述べています。ひとつはAppleのサムスン依存の緩和、もうひとつは部品製造の米国内への回帰です。
AppleはGT Advanced Technologiesとの提携により、サファイアガラスの米国内製造を目指しましたが、失敗に終わりました。果たしてA9チップの一部はメイド・インUSAとなるのでしょうか。
参照元 : Digitimes、Cult of Mac
執 筆 : lunatic