Appleが4月に発売した腕時計型デバイス「Apple Watch」ですが、その評価にはバラつきがあるのが現状です。
しかし、ニュースメディア『Bloomberg』によれば、「Apple Watch」は着実に伝統的な腕時計市場を侵食しているようです。
米国における腕時計の売れ行き、7年ぶりに落ち込み
『Bloomberg』によれば、調査会社NPDグループからの情報として、6月の腕時計売上高は3億7500万ドル(約470億円)と、前年同月を11%下回ったとしています。さらに、NPDグループの高級品部門責任者フレッド・レビン氏によると、(高級時計の)販売本数は2008年以降最大の落ち込みとなる14%減になったと伝えられています。
これまでのところ、「Apple Watch」の正確な販売本数は明らかとなっていませんが、レビン氏によれば「Apple Watch」の浸透具合は今後さらに大きくなり、伝統的に販売されてきた腕時計は、今後数年厳しくなるのではないかとの見方が示されています。特に1,000ドル(約12万円)未満の腕時計への影響度は深刻で、NPDのデータによれば、価格が50ドルから999ドル(約6,000円から12万円)までの腕時計の売り上げが減り、100〜149.99ドル(約1万2,000円から1万8,000円)の価格帯では24%急減していることも伝えられています。
一部では革新性がないなど、批判的な意見も聞かれる「Apple Watch」ですが、その販売前から予想されていた通り、すでに腕時計市場に甚大な影響を及ぼしていることは確かなようです。発売直後の5月には、スイスの時計業界に約2,300億円の打撃を与えたと報じられています。
Source:Bloomberg、http://iphone-mania.jp/news-79569/
(クロス)