アップルが来年発表すると見込まれるiPhone7および次期iPadは、DRAM容量が現行モデルの2倍となる見通しです。韓国経済新聞と台湾の金融情報サイトが報じています。
それぞれ2倍の2GB、4GBに
韓国経済新聞は電子業界および証券業界からの情報として、アップルは来年下半期に発売するiPhone7および次期iPadのDRAM容量を、それぞれ2GBと4GBにする予定だとしています。iPhone6/6 Plusは1GB、iPad Air2は2GBのDRAMを搭載しています。
iPhone6/6 PlusはDRAM容量が1GBでも、iOSの効率性が優れているために、大容量のメモリを搭載したAndroid端末よりも高速な処理を可能にしてきました。
しかし次期iPhone7では画質が4K級となることが見込まれることから、アップルもこれ以上1GBのDRAMに固執できなくなったのではと業界関係者は見ているようです。
拡大するDRAM市場
韓国経済新聞によれば、現在Apple向けDRAMの約半分をSKハイニクス、残りの半分をサムスンとマイクロン・テクノロジが供給していると推定されています。サムスンはアップルとの訴訟により、iPhone5および5sについてはDRAMを供給できませんでしたが、iPhone6からは供給を再開したと伝えられています。
また同紙は、バンクオブアメリカ・メリルリンチの最近の報告書が「アップルがiPhoneに1GBのDRAMを使うときの購買金額は5~8億ドル(約598~956億円)程度だったが、2GBの場合は10~15億ドル(約1,195~1,793億円)を使わなければならない」と分析していると伝えています。つまりアップルがiPhoneおよびiPadのDRAM容量を倍増させれば、市場が大幅に拡大することになります。
参照元 : 韓国経済新聞、EMS
執 筆 : lunatic