先日、急激な為替変動で閉鎖されていたロシアのApple Online Storeですが、為替変動分を製品価格へと反映して再開されています。
iPhone6は35%の値上げに
現在ロシアのApple Online StoreではiPhone6 16GBモデルが53,990ルーブル(約11.4万円)で販売されています。これは先週Apple Online Storeが閉鎖される前の39,990ルーブル(約8.5万円)に比べて35%の値上げになっています。
急激なルーブル安による変動分を価格に上乗せした形になっていますが、ロシアの消費者にとっては厳しい値上げになっているのではないでしょうか。
Apple、ドル高への対応は迅速
iPhone6がロシアで値上げされるのは2回目であり、11月には25%の値上げをしたばかりでした。それから1ヶ月も経たないうちに2度目の値上げとなり、合計では69%の値上げになっています。
iPhoneが値上げされたのはロシアだけではありません。iPhone6/6 Plus発売日から10%ほど円安ドル高が進んだため、日本でも先月値上げを実施しています。これらの例でもわかるようにAppleは為替変動での値上げには素早く対応するようになりました。同じように、円高になれば値下げにも素早く対応してもらいたいところです。
SIMフリーiPhone6/6 Plus販売停止は為替とは無関係?
日本でもロシアほどではないですが、1度目の値上げからさらに円安が進んでいます。ちょうどその円安が進んだ時期にSIMフリーiPhone6/6 Plusの販売が停止されました。そのため円安による再度の価格改定のために販売停止との憶測も出ていました。
しかしロシアでは数日のオンラインストア閉鎖後に素早く価格が改定され、販売が再開されました。もし為替が原因になっているなら日本でも価格改定を経て販売再開となっていてもおかしくないと思われます。こうした状況を考慮すると為替変動が原因でiPhone6/6 Plusの販売が停止になったわけではなさそうです。
参照元: Bloomberg、Yahoo!ファイナンス, http://iphone-mania.jp/news-56527/
執 筆: KAZ