今年アップルは従来のiPhone5シリーズに搭載していた4インチのディスプレイから、iPhone6では4.7インチ、iPhone6 Plusでは5.5インチと大画面化したディスプレイを採用しました。ところが、来年リリースされる次世代iPhoneシリーズには、従来の4インチサイズの新たな廉価版モデルが追加されるというアナリストレポートが発表されました。
次期iPhoneには4インチのiPhone6s miniも追加
投資銀行のCowen and CompanyのアナリストTimothy Arcuri氏は、今週の投資家向けレポートでアップルは2015年に新しく4インチのiPhoneをリリースすると予想しています。Arcuri氏は次期iPhone6sでは、現状のiPhone6/6 Plusのサイズに加え、「iPhone6s mini」と呼ばれる4インチサイズのモデルを追加し、3モデルで展開することは十分可能性があると予想しています。
外観はiPhone6と似たデザイン
同氏は、関係者の証言として、新たに追加される4インチのiPhone6s miniは、昨年発売されたiPhone5sと似た仕様になると述べていますが、曲面のエッジなど端末のデザインは一新され、現行のiPhone6を踏襲するだろうとも述べています。
Arcuri氏のアップル新製品に対するこれまでの予想は、当たる場合もあるのですが、外す場合もあります。2014年の1月には、iPhone6の仕様について多くの予想を的中させていますが、iPhone6 PlusがiPhone6よりもパワフルなプロセッサーを搭載するとの予想では残念ながら外していました。
廉価版iPhone5cの後継機種か
今回のArcuri氏の予想が的中すれば、新しい4インチのiPhone6s miniは、現在のiPhoneシリーズで最も安価なモデルiPhone5cと置き換えられると考えられます。同氏は、iPhone6s miniは安価な販売価格を実現するために、特別に設計されたQualcomm製のコンポーネントを搭載する模様だとも予想しています。
アップルは端末を片手で操作できるサイズにこだわり、何年もの間、競合他社の大型化するディスプレイに対抗すべきだとの批判を受けていました。しかし、消費者も大型化するディスプレイを求めていることから、アップルも今年から片手でも操作を可能とする機能を追加し、大画面化したiPhone6/6 Plusを発売しました。
4インチモデルの投入の可能性は高い
大画面化したiPhone6/6 Plusは市場にも受け入れられ売上は好調ですが、一方で従来の4インチサイズの小さなモデルに対する需要も多く存在しています。Arcuri氏はアップルが最新の仕様やコンポーネントを採用しない、安価な4インチモデルを提供する可能性は非常に高いと予想しています。
また、Arcuri氏の投資家向けレポートでは、12.9インチのディスプレイを搭載した、いわゆるiPad Air Plus、iPad Proは2015年春にはリリースされ、リリース直後には1,500万〜2,000万台が出荷されると予想されています。
参照元 : Apple Insider、http://iphone-mania.jp/news-56728/
執 筆 : リンゴバックス