25日、電気通信事業者協会(通称TCA)と携帯キャリア各社が、例年と同様大晦日から元旦にかけての、あけおめメール・コールを極力控えるように呼びかける通達を出しました。
この発表は恒例のこととなっており、目新しいことではないものの、遅延時間について例年よりも若干緩和されていることが特徴となっています。
遅延は多少緩和、LINEなどの台頭が背景に?
電気通信事業者と大手キャリアが発表した内容には、『大晦日から元日の午前0時前後から約30分間は、「おめでとうコール」や「おめでとうメール」が集中し、ケータイ・スマホがつながりにくくなることが予想されます。また、メールについては約1時間にわたり、配信遅延が発生する可能性があります。』との記載が確認できます。
この中で、メールについてはこれまで約2時間の遅延が発生する、という呼びかけが通例となっていましたが、今年は1時間に短縮されており、背景には人気の無料通話・メールアプリのLINEの台頭が考えられます。
これまではキャリアメールを利用してのあけおめメール、キャリアの電話回線を通じてのあけおめコールが一般的でしたが、同アプリが国内で6,000万ユーザーに迫る勢いで成長を続けていることから、そうした情勢に変化が生じている(インターネット回線を利用したメール・コールが増えている)ことが考えられます。
だからと言って、電気通信事業者と大手キャリアからのお願いにもある通り、混雑がなくなるわけではないので、今年も午前0時前後のキャリアメール・コールは控えた方がよさそうです。大切な方に早く連絡したい、という思いはあるかもしれませんが、本記事を読まれた方は協力してあげてくださいね。
参照元:電気通信事業者
執 筆:クロス