アップル製品に広く搭載されているSoC「A~」シリーズにおいて、同社がGPUを自社開発するつもりであるとのリーク情報が登場しました。
自社開発GPUへ本格的に乗り出し
これまで、iPhoneやApple TV、iPadシリーズなどに広く搭載されているSoC「A~」シリーズは、Imagination Technologiesによる「PowerVR」ユニットを規格に合うよう改造したものを、グラフィックス処理を行うGPUとして用いていました。例えば、iPhone6sのA9チップにはPowerVR GT7600、iPad Air2にはPowerVR GXA6850が使用されています。
しかし、新たに入った情報によると、アップルは今後こうしたサードパーティー製のGPUを用いず、自社開発を行っていく公算が高いことが分かりました。なお、iPad ProではPowerVR 7XTのカスタムバージョンとして12コアのGPUデザインをアップルが手がけていたことから、同社がGPUに関しても独自設計を行いたがっているのではないかとの観測も一部には出ていました。
いつ頃から開始されるのかは不明
他社製品に目を転じれば、現状では大半のベンダーがQualcommやNvidiaのサードパーティー製CPUとGPUを用いていることから、アップルがGPUの自社開発を行うとなれば、業界に大きな衝撃を与えることは間違いありません。
ただ、どの段階から自社開発GPUの搭載が始まるかについては不明のままで、アップルがImagination Technologiesに莫大な投資を行っていること、長期ライセンス契約も結んでいることなどを考えれば、すぐに実施されるというわけではなさそうです。あくまでも噂レベルということなので、引き続き動向を注視していきたいところですね。
Source:Apple Insider、http://iphone-mania.jp/news-94877/
(kihachi)