グーグルが翻訳アプリをアップデートすると発表しました。このアップデートは自動的に話される言葉を認識しテキストにするシステムを含んでいます。つまり、翻訳アプリはもう会話を通訳できるのです。
遅延なしのコミュニケーションが可能に
2013年の7月グーグルは、遅延なしで「ほぼ完璧に近い」翻訳を届けることが近いうちに出来るだろう、と発表しましたが、今回のアップデートは、話者の言葉がメジャーな言語であれば、それを認識し自動的にテキストにしてくれるものです。
グーグルは、アンドロイド携帯を持つユーザーだけで1億ダウンロードされることを見込んでいます。毎月5億人がGoogleウェブページの翻訳機能を利用し、そのうちの80~90%が10個の主要言語に集約されるため、10個の言語に対応しているだけでも、大多数の人間にとって役に立つでしょう。
マイクロソフトもSkypeでリリース
一方で先月、マイクロソフトもSkype上での自動翻訳サービスを試験的に開始したばかりです。現在文法もアヤフヤですし、まだ英語とスペイン語にしか対応していませんが、ユーザーが会話すればするほどアルゴリズムが学習していくため、試験が終わり、ベータテストに応募した40,000人のユーザーが使い出す頃には、大幅に性能も上昇しているでしょう。
これまでは翻訳と言っても、twitterやFacebookでマイクロソフトのBing翻訳エンジンが活躍していたり、グーグルのChromeブラウザが140言語の切り替えに対応している、といった程度のものでした。
しかし、リアルタイムで異言語コミュニケーションが出来るステージは、未来がいよいよ我々の手元にまで近づいてきたといった感があります。さらにウェアラブルデバイスとも組み合わされることも予想でき、今後10年で海外旅行を一つとっても、大きく活動スタイルが変化することは間違いなさそうです。
参照元:The Verge、NYT、http://iphone-mania.jp/news-58809/
執 筆:kihachi