アップルの動向に詳しいKGI証券は、アップルが今後1年から2年の間に、アップル独自のアプリケーションプロセッサーをMacに搭載し、少なくとも2016年にリリースされるMacの一つのモデルには、Samsungが製造するA10Xチップが搭載されるとするレポートを発表しました。
次世代12インチMacBook AirにA10Xを搭載か
今回のKGI証券の予想はかなり具体的な内容となっています。リリースが噂されている12インチMacBook Airの次世代エントリーレベルの機種に、A10Xチップが搭載されると見ているようです。
A10Xチップは上位機種には適さない
今回の予想は、アップルが開発しているA10XチップがIntelのAtomとCore i3の中間くらいの性能であり、Macで十分機能という点をもとにしていると考えられます。アップルが自社製のチップを搭載することになれば、将来的にはMac製品ラインのリリースのタイミングをコントロールできるようになります。
ただし、搭載するチップの性能がIntelのAtomとCore i3の中間くらいだとすれば、ミッドレンジからハイエンドのMacには適さないと思われます。
KGI証券がレポートで提示した一覧表によりますと、A10Xは10nmプロセス技術により、2016年中にSamsungが製造するようです。またアップルはプロセッサーの製造サプライヤーに新たにGlobal FoundryとIntelを加え、多様化を図る模様です。
新たにGlobal FoudryがA9チップを受注か
今年リリースが予想される次期iPhone6sにはA9チップが搭載される見通しです。当初はSamsungが全量を受注すると韓国のメディアが報じていましたが、KGI証券はSamsungが75%、Global Foundryが25%を受注すると予想しています。
また、次期iPadモデルに搭載されるA9XチップはTSMCが、今年発売されるApple WatchのS1チップはSamsungがそれぞれ全量を製造する模様です。
2016年には、iPhone7に搭載されるA10チップとApple Watch2に搭載されるS2チップをTSMCが製造し、一方のSamsungは次世代iPadシリーズと新たなARM仕様のMac向けにA10Xチップを製造するとKGIは予想しています。
Intelもベースバンドチップを受注
アップルはLTE、WiFi、Bluetoothなどの通信を担当するベースバンドチップについては、これまでQualcommに発注していましたが、2016年にはIntelをサプライヤーに加える模様です。
参照元 : 9to5Mac、http://iphone-mania.jp/news-59060/
執 筆 : リンゴバックス