Appleは27日(日本時間28日早朝)に2015年度第1四半期(2014年10〜12月)の決算報告を行います。その報告の中で中国におけるiPhone販売台数が、本国アメリカでの販売台数を上回ったと発表する見込みと報じられています。
UBS証券のアナリストは中国での販売比率は34%と予想
既に2013年8月〜9月における全世界でのiPhone販売比率はアメリカが29%だったのに対し、中国は22%まで拡大していました。それがiPhone6/6 Plusの中国での好調を反映して中国が36%、アメリカが24%と逆転したとUBS証券のアナリストは予想しています。
中国はまだスマートフォン市場が飽和状態に達しておらず、おそらく世界のiPhone販売は今後も中国市場がけん引することになると予想されます。またiPhoneだけでなくiPadやMacについても好調であり、中国市場はAppleにとってより重要な市場になって行くことも確実と考えられます。
中国市場には問題も?
ただ中国市場には独特の問題があります。iPhone6/6 Plusの発売が当局の認可が遅れた影響で、他の地域より1か月ほど遅れました。またiPhoneを真似た格安スマートフォンが出回っているのも中国市場の特徴です。
さらに中国政府はAppleに対して情報セキュリティ面で様々な要求を行っています。また中国国内からはインターネットアクセスに制限が付いており、Appleが目指すインターネット社会とは相容れない一面を持ちます。そのため成長著しい中国市場がAppleの業績に大きな影響力を持つのはメリットである反面、インターネットの自由が制限される中国市場はリスクにもなり得ます。
今後、製造工程を含めてAppleが中国とどのように付き合って行くのかは、他の企業にとっても大いに参考になるのではないでしょうか。
参照元: 日本経済新聞(Financial Times)、http://iphone-mania.jp/news-60369/
執 筆: KAZ