中国で爆発的な人気を誇っているiPhoneシリーズですが、身体に20台のiPhone6を巻きつけて密輸しようとした女性が逮捕されました。
女性で油断させる?
中国と香港の間、羅湖の出入国検査場で事件は起こりました。ブカブカの黒いコート、派手なスカーフ、荷物はハンドバッグだけと、見た目はそこまで変でもない女性旅行客でしたが、動作がぎこちなかったため、検査員が呼び止めて身体検査を行いました。すると、なんと腰と腹に巻きつけた黒いサラシの下から、透明のビニールに包まれたiPhone6が20台も出てきました。
取り調べによると、女性は20歳になったばかりで、半月前にも同じように検査場で捕まった経歴がありました。
このほかに、1月10日には「前科持ち」の香港人女性が26台、1月17日にも別の香港人女性が23台のiPhone6を密輸しようとして捕まっていることなどから、女性を用いて香港から中国本土へ密輸するという手法が好まれているのかも知れません。
ちなみに以前には、94台のiPhone6を密輸した男や、33台のiPhone6 Plusを密輸した通称「アイアンマン(鋼鉄人)」なども話題となりました。
背景には深刻な需給ギャップ
iPhone販売台数がアメリカを抜いて世界一となった中国ですが、販売店舗が少ないために転売目的のダフ屋(中国語で「黄牛党」)が横行するなど、のっぴきならない状況が続いています。
アップル側も先日、中国国内での直営店舗を増やすことを急遽発表しましたが、珍しい大型ディスプレイであることにくわえ、「アップルというブランド」を買い求めようと殺到する消費者の前には、焼け石に水とも言えます。
一方香港では、ようやく数日前から店舗で当日購入が可能になったこともあり、供給が追いつかない中国本土との価格差を狙った密輸が、今後も組織的に計画される恐れがあります。
参照元:南方網
執 筆:kihachi