ちょうど10年前の2006年10月13日(日本時間では14日)、AppleはiPod nanoの限定バージョンとして、ロックバンドU2のボノ氏と協力して製作した、 (PRODUCT) REDを発売しました。
エイズ対策のチャリティモデル、(PRODUCT) RED
鮮やかな赤の本体色が印象的な(PRODUCT) REDのiPodは、販売額の10%をアフリカのAIDS対策基金に寄付する取り組みのために立ち上げられました。
当時、U2のボノ氏は、「Appleが、アフリカでHIVとAIDSと戦う女性と子どもたちのために赤いiPod nanoを買う選択肢を提供することに興奮している」とのコメントを発表しました。
当時Appleの最高経営責任者(CEO)だった故スティーブ・ジョブズ氏は、慈善事業への取り組みに関心を示しませんでしたが、ボノ氏との長年の友人関係に基づいて、(PRODUCT) REDのプロジェクトを許可したと言われています。
それでもジョブズ氏は、他の企業のように製品に企業名を入れることはAppleの価値を損ねると考え、「(APPLE) RED」として発売することは許可しませんでした。
現在も続く(PRODUCT) RED の取り組み
2006年のiPod nano (PRODUCT) REDは、Appleがボノ氏のチャリティプログラムに協力した、記念すべき最初の製品となりました。
2013年には、真っ赤なMac Proを制作しチャリティオークションに出品、97万7,000ドル(現在のレートで約1億円)で落札されました。
このほか、Appleの最高デザイン責任者、ジョナサン・アイブ氏がデザインした「(RED) Desk」は168万5,000ドル(約17億円)で落札されています。この年、Appleの(PRODUCT) REDによる寄付額は6,500万ドル(約6,700億円)に達しました。
現在、iPodシリーズ以外にも、iPhone用純正ケースで(PRODUCT) REDシリーズの製品が販売されています。
毎年12月1日、世界のApple直営店でロゴが赤く染まる
毎年12月1日の世界エイズデーには、1日限定で世界各地のApple直営店でAppleロゴが赤く染まります。2015年12月1日、日本国内では銀座、心斎橋、名古屋、福岡天神の4店舗でロゴが赤く染められました。
また、アプリ内課金などの売上をエイズ対策に寄付する取り組みも行われています。
Source:Cult of Mac
Photo:sothebys (1), (2)
(hato)