ここ数週間、サンフランシスコのベイエリアで奇妙な車が目撃されていると地元の情報サイトが報じています。この車の上には12のカメラが四方を撮影できるよに配置されており特殊な用途の車両のようですが、地元運輸当局の情報からAppleにリースされている車両だと確認されています。
”Appleストリートビュー”の準備?
車両の姿はGoogleのストリートビュー撮影車両に似ています。Googleの撮影車両は同様に様々な方向を撮影する15のカメラを搭載しています。おそらく今回目撃された謎の車両も走行ルートを撮影できるようになっていると見られます。
カメラと自動車の組み合わせは自動運転関連の研究を行っている可能性もありますが、Appleは自動運転実証実験を行う免許を持っていません。そのためこの車両で撮影された写真は合成され、Appleのマップ上でGoogleストリートビューのようなサービスに使われるとの推測が有力となっています。
”ストリートビュー”搭載はiOS9から?
現在、路上の撮影が進められているとすれば”Appleストリートビュー”はiOS9から搭載される可能性が考えられます。ただ撮影ペースを考えると、仮にiOS9に搭載されたとしても米国のほんの一部の地域だけに限られると予想されます。
Googleストリートビューも2007年にアメリカのごく一部で開始され、その後数年かけて世界各国の道路を撮影して対象エリアに加えています。そのため”Appleストリートビュー”がGoogleストリートビューの現状に追いつくには、やはり数年の時間は必要と考えられます。
地図アプリの進化は続く
Appleは地図アプリの改善に取り組んでいます。乗換案内や渋滞情報、施設内の案内図をマップに取り込むべく開発が進められています。ただ地図アプリ開発部門からの人材流出はしばしば問題になっており、なかなかGoogleに追いつくことができません。
AppleとGoogleの地図アプリ競争は今後も激しくなると考えられますが、この競争はそのままiOSとAndroidの競争の行方にも影響するほど重要なものになりそうです。その流れから考えればAppleの”ストリートビュー”への進出は自然な流れかもしれません。
参照元: apple insider、http://iphone-mania.jp/news-61304/
執 筆: KAZ