iPhone7/7 Plusに、「謎のチップ」が搭載されている、とForbesが報じています。製品搭載後にプログラムを書き換えることで機能を追加できるこのチップにより、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの機能追加が可能と考えられます。
後から機能追加可能、iPhone7に搭載の謎のチップ
iPhone7/7 Plusには、専門家によるレポートでも用途が判然としない、Lattice Semiconductor社製の、「ICE5LP4KF」というチップが搭載されていることが、iFixitやChipworksの分解レポートで明らかになっています。
これは、端末に装着された後でも、ソフトウェアを書き換えることで機能を追加・変更可能なField Programmable Gate Array(FPGA)という種類のチップです。
iPhoneシリーズに初搭載、他社スマホでも採用事例は珍しいFPGA
FPGAは、データセンターなとで機械学習に利用されることが増えていますが、iPhoneシリーズに搭載されるのは初めてで、その用途は現時点では判然としません。
コストがかかるため、他社スマートフォンでもFPGAの搭載例は珍しく、Samsungが2014年に発売したGalaxy S5に搭載したものの、用途が明かされることがないまま、後継モデルでは搭載をやめてしまいました。
用途はVR/AR?人工知能?考えられる多くの可能性
謎めいたFPGAチップの存在についてForbesは、半導体産業に詳しいアナリストの「Appleには何らかの意図があるはず」とのコメントを引用し、将来のソフトウェアアップデートによりVRやAR関連の機能追加が行われる可能性があるのではないか、と報じています。
Appleは、すでにiPhoneの写真解析やSiriの機能向上に人工知能や機械学習を活用しているほか、ティム・クック最高経営責任者(CEO)もARへの強い関心を明言しています。
FPGAの用途が不明ということは、無限と言える多様な可能性を秘めていると考えられます。iPhone7/7 Plusは、今後も大きく進化する可能性がありそうです。