アメリカの著名な23の病院のうち、14の病院がAppleのHealthKitツールを利用したパイロットプログラムに参加し、医師の間では、このツールが非常に使いやすく、さまざまな医療データを先進的な手法で収集できると高く評価されているとロイターが報じています。
GoogleやSamsungよりもAppleの評価が高い
ロイターによりますと、全米で最も著名な病院をランキングしている「U.S. News & World Report’s Honor Roll」に掲載の17病院のうち8病院を含む、14の著名な病院でAppleのHealthKitのパイロットプログラムが実施されており、同じく健康関連のアプリやサービスを提供するGoogleやSamsungと比較して、Appleへの評価が高いと報じています。
ニューオーリンズにあるオッホズナー医療センターでは、Appleと医療データシステムを担当するEpic Systemsと共同で、リスクの高い患者を対象としたパイロットプログラムを導入しています。
医療チームは既に血圧のコントロールが必要な数百人の患者に対して、HealthKitを導入しデータを収集しています。血圧の測定データはもちろん、その他のデータも測定され、iPhoneやiPadに送信され、分析し治療に活用されています。
主任臨床役員のDr. Richard Milani氏は、日々の体重のデータをはじめ、患者の他の情報も収集できれば、入院が必要になる前に往診するなど、別の治療方法をアドバイスすることも可能になるだろうと述べています。
600以上の開発者がHealthKit関連アプリを開発中
アップルは600以上の開発者がHealthKitのプラットフォームを利用し、健康やフィットネスに関連するアプリを開発していると発表しており、健康関連の業界やプライバシー問題に詳しい専門家も既に採用しています。
昨年の9月にはデューク大学とスタンフォード大学の大学病院でHealthKitの試用が開始され、両大学の担当者は患者と医師にとってHealthアプリは非常に使い勝手が良いと評価されていました。
Apple WatchでさらにHealthアプリの連携が強化
アップルはiOS8で新たにHealthを標準アプリとしました。iPhoneに内蔵されるさまざまなセンサーを利用し健康関連のデータを収集し、ユーザーに健康状態をフィードバックしようとしています。発売が予定されているApple Watchではさらに多くのセンサーが搭載され、Healthアプリとの連携が強化される予定となっています。
参照元 : MacRumors、http://iphone-mania.jp/news-61488/
執 筆 : リンゴバックス