AppleはiPhone5s以降のiPhoneシリーズのほか、iPad Air2やiPad mini3に指紋認証システム「Touch ID」を搭載していますが、将来的にはこのセンサーはディスプレイ上に設置されることになるかもしれません。
iPhone7はディスプレイがTouch IDに?
海外メディアのApple Insiderによれば、Appleはディスプレイ上に現在の指紋認証機能を持たせる、という内容で、米国特許庁に対し特許の出願をしたようです。
ディスプレイ全体に指紋認証機能を搭載する内容が記されており、これまでのAppleにおける製品リリース上、次にフルモデルチェンジが予測されるiPhone7ではディスプレイが「Touch ID」になる、という可能性も出てきました。
複数指紋認証で、よりセキュアになるかも
現在の「Touch ID」では、1本の指をセンサー上に照合し、ロックを解除する仕様となっていますが、今回Appleが出願した内容では、画面上に複数の指をのせることによる、複数指紋認証を可能とする記載も存在しています。これにより、現在の4.5倍程度のセキュリティ性能を担保することが可能となる計算です。
ホームボタンがなくなる?
しかし、仮にディスプレイが「Touch ID」の機能を担うようになるとすれば、ホームボタンの役割が少なくなってくることとなります。もちろん、ホームボタンを利用したジェスチャー操作も多数存在しているので、簡単に無くすことのできない物理ボタンではありますが、今後さらにiPhoneが大型化の流れを継続するとすれば同ボタン搭載のためにディスプレイ上に多くのベゼル幅を割くことは無駄である、と考える可能性もあります。
特許を取得したからすぐにデバイスに搭載すると考えるのは時期尚早ではあるのですが、今後の展開に深く関わりそうな特許内容だけに気になるところです。
参照元:Apple Insider
執 筆:クロス