導入以来急速な拡大を続けているアップルのモバイル決済システムApple Payが、2015年中に普及率でPayPalを抜くという予測が公開されました。米Cult of Macが報じています。
現時点での小売店の対応率は8%
Apple Payの普及速度には目覚しいものがありますが、唯一の欠点ともいえるのが、対応する小売店やレストランの少なさです。Boston Retail Partnersが、北米の売り上げ上位500の小売事業者を対象に実施した調査によれば、現在モバイル決済のなかでもっとも普及しているのはPayPalで、小売店の13%が同決済に対応しています。一方、Apple Payを受け付けているのは8%だけです。
2015年にはApplePayがトップに立つ?
興味深いのは、「今後1年以内に対応する」と答えている小売店の比率です。PayPalは18%であるのに対し、ApplePayは30%となっており、現在対応している小売店のパーセンテージを足すと、PayPalは31%、ApplePayは38%となり、2015年には普及率でApplePayがPayPalを追い抜きます。
ただし1年から3年以内に対応するという回答が、PayPalは31%で計62%、ApplePayは18%で計56%なので、3年後には再びPayPalが逆転することになります。ただしこれはあくまで現時点での「予定」なので、実際の導入率がどのように推移するかは当然ながらわかりません。
普及が進まないCurrentC
Apple Payの立ち上げ時に、ウォルマートやCVS Pharmacyなどが、別のモバイル決済システム CurrentCを推奨し、Apple Payへの対応を拒否しました。しかしそのライバルは、3年後でも導入率は21%と、普及率はあまり芳しくない見通しです。
参照元 : Boston Retail Partners、Cult of Mac、http://iphone-mania.jp/news-62011/
執 筆 : lunatic