アップルはApple Watchの4月出荷に向けて、アジアのサプライヤーに合計500万個から600万個を発注したようです。Wall Street Journalが関係筋の情報として伝えています。
アップルはスポーツタイプのApple Watch Sport、ミッドエンドのApple Watch、ハイエンドのApple Watch Editionの3種類を準備していますが、すべて合わせた個数が500万~600万個となっているようです。
WSJによれば、1~3月の四半期に生産されるApple Watchの半分はスポーツタイプで、3分の1は中級モデルのようです。
Editionは次の四半期から月産100万個体制へ
価格がもっとも高いEditionについては、同四半期中の生産個数は少ないものの、次の四半期には月産100万個以上を計画していると、WSJは関係者の話として伝えています。業界アナリストらは、中国では高級モデルへの需要が高いと予測しています。
現時点で価格が発表されているのはApple Watch Sportのみで、349ドル(約4万1,500円)からとなっています。ほかの2モデルの価格は未発表ですが、Editionについては4,000ドル(約47万6,000円)を超えるのではないかともいわれています。
アップルは当然ながら新製品の需要を予測したうえで生産計画を立てますが、売り上げが予想と異なれば即座に計画を調整していきます。サプライヤーによれば、アップルのこの計画変更は、ほかの家電メーカーと比べて頻度も多く、対応に求められるスピードも速いようです。
iPad以来の完全なる新製品
今回の500万~600万個という発注数は、前回のまったく新たな製品投入となったiPadのときと似ています。iPadは2010年4月に発売され、6ヶ月間で750万台以上売れました。
この発注数は、アップルが他社のスマートウォッチよりも、Apple Watchがはるかに売れると期待をかけていることを意味します。調査会社Canalysが先週発表した調査結果によると、2014年の後半6ヵ月で出荷されたAndroid Wear搭載のスマートウォッチは、わずか72万個でした。
Apple Watchの組み立てを担当している唯一の企業であるQuanta Computerは、今年初めから量産に着手していると伝えられています。4月発売に間に合わせるため、多くの従業員らが旧正月の休みも返上で工場に詰めているようです。
参照元 : Wall Street Journal、http://iphone-mania.jp/news-62722
執 筆 : lunatic