Appleは「サプライヤー責任」の情報を更新しています。主に部品工場や組み立て工場における環境問題や労働環境向上プログラムの実施状況や進捗が報告されているのですが、Apple製品の供給先の詳細情報を見ることもできます。
部品工場数、日本は中国に次いで2位
Apple製品(特にiPhone)の組み立ては主に中国で行われていることは有名です。またiPhoneの部品の多くが中国で製造されているため、サプライヤーの工場数は中国(334ヶ所)が飛び抜けて多くなっています。
その中国に次ぐ存在になっているのが日本(131ヶ所)です。日本企業も電子部品や半導体、メモリ、ガラス、液晶といったiPhoneやiPad、Macに欠かせない高品質の部品を製造しており、その品質と製造体制の充実がAppleにも認められているのでしょう。
シャープ、パナソニック、ソニーなど名だたる企業が並ぶ
具体的に日本のサプライヤーを見ていくと、旭化成エレクトロニクス、アルプス電気、旭硝子、第一精工、ジャパンディスプレイ、京セラ、村田製作所、NECトーキン、日亜化学工業、日東電工、パナソニック、ルネサスエレクトロニクス、ローム、セイコーエプソン、シャープ、ソニー、住友化学、太陽誘電、TDK-EPC、東芝、豊田合成といった名だたる企業がサプライヤーとして名を連ねています。
またこれら大企業以外にも帝国インキ製造、ツジデンといった社員数300人に満たない企業もサプライヤー上位200社のリストに掲載されています。企業規模を問わず、製造業全体にとってAppleは欠かせない存在になっていると言えます。またAppleにとっても製品を作る上で日本企業は欠かせない存在になっています。
サプライヤとの関係には改善点も
ただ日本ではAppleに対して訴訟を起こしているサプライヤもあります。中国でも組み立て工場の労働問題が度々報じられます。さらにサファイアガラスのサプライヤであったGTは経営破綻してしまいました。
全ての問題がAppleの責任というわけではありませんが、Appleとサプライヤーの関係において改善点があるのも確かでしょう。さらなるサプライヤー(とその従業員)との信頼構築がAppleにとって、さらにはApple製品の購入者にとってプラスになることは間違い無いと考えます。
参照元: Apple、http://iphone-mania.jp/news-63071/
執 筆: KAZ