開発が噂されるアップルの電気自動車が発売されるのは、早ければ2020年になると報じられています。自動車産業から優秀な人材を多く引き抜き、開発に取り組んでいると考えられます。
アップル製自動車の発売は早くて2020年
連日、関連報道が相次ぐアップルによる電気自動車開発ですが、アップルは2020年の発売を目指して開発を進めていると、Bloombergが事情に詳しい関係者の話として報じています。
通常、自動車メーカーは開発期間として5年から7年の時間をかけるのが一般的であり、自動車事業へは新規参入となるアップルが、約1年前から開発に取り組んでいるとしても、2020年までの発売はかなり挑戦的なスケジュールであるといえます。
アップルは2014年の1年間で研究開発に約60億ドル(約720億円)を投じているとされます。産業は違いますが、この金額はVWグループの156億ドル(約1兆8,700億円)には及ばないものの、フォードの69億ドル(約8,200億円)、日産の63億ドル(約7,500億円)、ホンダの50億ドル(約6,000億円)、BMWの55億ドル(約6,500億円)と比べても見劣りしない規模です。
なお、将来のライバル候補であるテスラやGMは、2017年には1回の充電で200マイル(約320km)走行可能な電気自動車を、4万ドル(約480万円)以下の価格で発売すると表明しています。
先日もアナリストがアップルの電気自動車発売は5年以上先になるとの分析を発表していますが、今回の報道も同様の期間を想定しています。
アップル、自動車関連産業から多くの人材を引き抜き
アップルは、自動車関連産業から多くの優秀な人材を引き抜いていることが明らかになっており、引き抜かれた企業から訴訟も起こされています。
一方、アメリカを代表する大手自動車メーカー、GMの元CEOはアップルの自動車事業参入について「やめておいたほうが良い」と否定的な見解を示していますが、アップルが建設中の新社屋には自動車の開発も可能な大型の研究開発施設群があることも明らかになっています。
参照元:Bloomberg、http://iphone-mania.jp/news-63130/
執 筆:hato