AirPodsは、iPhoneの近くで充電ケースのフタを開けるだけで設定できる簡単さも魅力のひとつです。Appleの特許出願情報から、AirPodsが簡単に使える仕組みが明らかになりました。
AirPodsの簡単な初期設定を支える充電ケース
米国特許商標庁は現地時間1月12日、「ワイヤレスオーディオ出力機器」と題された、Appleの特許出願書類を公開しました。
なお、AirPodsの発売数日前にも、機能を詳細に説明した特許出願情報が公開されていました。
書類には、AirPodsのペアリングに使われている技術などが記されています。
Bluetooth機器につきもののペアリング操作を意識せずに完了するうえで重要な役割を果たしているのは、充電ケースです。
充電ケースには、バッテリーだけでなく、マイクロプロセッサ、通信用部品が内蔵され、フタの開閉を検知して動作します。また、背面には、Apple以外の製品とのペアリングなどに使うボタンがあります。
ペアリング処理の進行中、左右のAirPodsは充電ケースとの間で暗号化された通信を行います。このプロセスを経ることで、盗聴される危険性を回避するとのことです。
一度ペアリングが完了すれば、AirPodsは同じApple IDにひもづけられたデバイスと接続可能となります。
左右のAirPodsによる連携プレー
左右のAirPodsにはそれぞれメモリーが内蔵されており、Bluetoothの接続情報や固有のMACアドレスなどを記録します。これによって、左右それぞれのAirPodsのバッテリー残量の表示が可能となっています。
AirPodsは、左右のAirPods間でも通信を行なっており、メインとなる側がiPhoneなどと音声信号などをやりとりしてサブ側に引き渡すほか、メイン側が耳から外れたことを検知するとその役割がサブ側に切り替えられる連携プレーが可能となっています。
なお、AirPodsの内部構造については、iFixitが詳細な分解レポートを公開しています。
AirPodsを約1ヶ月間使用の筆者は大満足。唯一の欠点も解決!
昨年12月中旬に突如、オンラインで注文受付が開始されたAirPodsは、すぐに人気を集め、現在も出荷予定が「6週」の状態が続いています。
先日のレビューでご紹介したように、発売直後に購入できた筆者は、約1ヶ月間毎日使っていますが、使用中に外れたことは一度もなく、音質も移動中に音楽やPodcastを楽しむには十分で、満足しています。
また、唯一の欠点と感じていた、充電ケースから取り出すときに指が滑りやすい問題は、最近解決策が公開されて解決しています。
Source:米国特許商標庁 via iDownloadBlog
Photo:iFixit
(hato)