Apple Watchに発売に向けて、何百人にものぼるiOS開発者たちが、アップルが開催した非公開のセッションに参加し、アプリ開発を進めている模様です。
これまでApple Watch上でのゲームについては、話題にはなっていませんでしたが、このセッションの参加者リストには、何人ものゲーム開発者の名前もリストアップされているようだと複数の関係者が明らかにしています。
Apple Watchイベントでは、ゲームのデモを披露する可能性も
関係者によりますと、9日(現地時間)に開催されるメディア向けイベント「Spring Forward」では、いくつかの「一般を対象としたシンプルで気軽にプレイできる」ゲームの開発者が登壇し、デモンストレーションを行う可能性があると伝えています。
ただし、今のところアップルはイベント当日、最終的にゲームのデモを実施しない可能性もあるようですが、ゲーム開発者たちはApple Watch上で、気軽にプレイできるゲームの開発に、必要な環境を整えてもらいたいと要望しているようです。
Apple Watch上でのゲームアプリの開発に関しては、簡単なWatchKitの開発キット(SDK)にも関わらず、iOS上のゲームのエコシステムがそのまま利用できることが、非常にメリットになると関係者も認めています。
Apple WatchではiPhone上のゲームアプリの機能拡張が利用可能か
パワフルなゲームをiPhoneで操作し楽しみながら、Apple Watchでは関連する情報を確認するなど、拡張機能が利用できることになるかもしれません。
例えば、人気のあるレーシングゲームアプリReal Racing3を開発したElectronic Artsは、同アプリをApple Watch上で動く、WatchKitアプリとして開発を進めています。開発しているアプリでは、iPhoneアプリと連動して、レースの進行状況を表示したり、ライバル車の情報、順位、レース結果、操作している車のピットインするタイミングなどを、表示したりする予定です。Electronic Artsは以前、初代iPadの発表イベントでレーシングゲームのデモンストレーションを実施したこともありました。
リリースと同時に非常に多くのWatchKitアプリが登場
もちろん、ゲームアプリ以外にもいくつかの著名な開発会社が、来週のApple Watchのリリースに向けてWatchKitアプリの開発を進めています。
例えば、配車サービスで有名なUberは、車が到着するまでの状況を表示するアプリを開発していますし、iPhone、iPad、iPod touch向けにDropboxが提供しているメールアプリ、MailboxはApple Watchのリリースに合わせてWatchKitアプリを発表する予定です。また、Apple Watch向けのデートアプリはMatch.comも開発を進めており、リリースする予定となっています。
アメリカのベーカリーチェーンPanera Breadや顧客管理のSalesforce.com、著名なホテルチェーンもWatchKitアプリの開発を進めています。
iOSマップのAPIを利用した乗換アプリも登場
iPhoneで人気の高いタスク管理アプリのWorkflowは、Apple Watchのリリース後、間もなく発表される模様ですし、同じくCultured CodeのThingsも開発が始まりました。また、iOSマップのAPIを利用したサードパーティー製の乗換アプリも登場する予定です。
もちろん、昨年9月に開催されたApple Watchのイベントで既に紹介された、FacebookやTwitterアプリは開発が完了していると考えられますし、アップルのパートナーであるNikeも同じく、フィットネスアプリの準備ができていても驚くことではありません。
Apple Watch上で動作するWatchKitアプリの開発については、アップルが開発者に対しアプリ開発について情報公開を制限していたと伝えられていますので、9日に開催されるイベント当日、また、その直後には、さらに多くのアプリがリリース、または開発の進捗について発表される模様です。
参照元 : 9to5Mac
執 筆 : リンゴバックス