アップルは現地時間9日、スペシャルイベントにおいて、12インチRetinaディスプレイを搭載し、軽量、薄型、ファンレスを実現したMacBookを発表しました。新型MacBookはキーボードを刷新、新たに「Force Touch」トラックパッドを搭載するなど、さまざまな最新技術が取り入れられた製品となっています。
新型MacBookは、重さ2パウンド(約907グラム)、厚さは13.1ミリと、17.3ミリのMacBook Airと比べ、24.3%も薄くなっています。
薄型化を実現するため、いくつもの新たな取り組みが行われています。
バタフライメカニズムのキーボード
まずキーボードは、これまでにない快適なキータッチ、正確なタイピングのため、従来の「シザーメカニズム」に代わり、「バタフライメカニズム」を採用。従来のメカニズムでは、タイプ時にキーキャップが左右前後に揺れますが、新メカニズムではキーが安定しブレがないため、キーが押しやすくなるだけでなく、ブレの分のスペース削減が可能になっているとのことです。その結果、キーキャップそのもののサイズは17%大きくしつつ、キーボードは40%薄くなっています。
またキーひとつひとつの下にLEDを入れたことで、暗いときでもより見やすくなっています。
0.88ミリの薄さのRetinaディスプレイ
解像度2,304×1,440の12インチのRetinaディスプレイも、わずか0.88ミリという、紙並みの薄さを実現しています。また各ピクセルにより多くの光を通過させることにより、ほかのMacBookのRetinaディスプレイと比べ、エネルギー効率が30%向上しているとのことです。
Force Touchトラックパッド
新型MacBookは、押す力の加減で操作が可能なForce Touchトラックパッドを採用しています。ガラス製のパッドの下に、TapticエンジンとForceセンサーを搭載し、従来のタッチパッドのような指を滑らす動作だけでなく、スワイプやピンチ、スクロールなどの動きに反応します。また「クリック」するのに必要な「押す力」を自分で決めて登録する、トラックパッドに触れる指の違い(親指か人差し指かなど)を識別する、といったことも可能です。
またバッテリーも、段をつけたデザインにすることで、従来空いていたスペースにぴったり収まるようにしました。その結果電池容量は35%増え、持続時間は最長9時間(Web閲覧の場合)とのことです。
さらにMacBook初のファンレス設計となり、静音も実現しています。
出荷開始は4月10日
ポートはUSB-C、プロセッサは1.3GHzのデュアルコアIntel Core M、512GBフラッシュストレージ、802.11ac, Bluetooth 4.0、カラーはゴールド、シルバー、スペースグレイの3色展開となっています。価格は1,299ドル(約15万7,400円)から。出荷開始は4月10日です。
参照元 : Apple、http://iphone-mania.jp/news-65038/
執 筆 : lunatic