MM総研が2月9日に発表した「2016年国内携帯電話端末出荷概況」によると、2016年の国内スマートフォン出荷台数は前年比1.5%増の2,942万台、メーカー別シェアではAppleが5年連続首位となりました。大手キャリアのスマホ出荷数が減る一方、MVNOは大きく伸びています。
大手キャリアは微減、MVNOは大幅増
2016年のスマートフォン出荷台数を、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)端末とSIMフリー端末で分類すると、大手キャリアは2,676万台で前年比3%のマイナスなのに対し、SIMフリーは266.1万台で前年比88.5%と大きな伸びを示し、2年連続の増加となりました。
スマートフォンとフィーチャーフォンを合わせた総出荷台数は3,606.1万台(前年比3%減)で、2012年から減少が続いています。総出荷台数のうちスマートフォンの比率は81.6%で、前年から3.6ポイント伸びています。
iPhoneの出荷台数は2年ぶり増加、シェア54.1%で5年連続首位!
メーカー別出荷台数は、Appleが1,591万台で前年比7.3%増加しています。出荷台数の増加は2年ぶりです。3月のiPhone SE、9月のiPhone7/7 Plusと、2回にわたり新製品を投入した効果と考えて良さそうです。
メーカー別シェアではAppleが54.1%と過半数を占め、2012年から5年連続のトップを維持しています。2位以下はソニー、京セラ、シャープ、富士通となっています。
サブブランドとMVNO躍進の2016年
MM総研は、2016年の携帯電話市場について、総務省の指導による販売インセンティブ縮小の影響で大手キャリア間のMNPが減少した一方、ソフトバンクのワイモバイル、auのUQモバイルといったサブブランドの注目度が急上昇、MVNOの利用者拡大が特徴、とまとめています。
Source:MM総研
(hato)