アップルが次世代iPhoneやiPadに搭載する見通しの「A9」プロセッサの70%を、Taiwan Semiconductor Manufacturing Corp.(TSMC)が受注する可能性が高まっています。
高い歩留まりと製造能力を評価
Barronsが大和証券のアナリスト、Rick Hsu氏とOlivia Hsu氏が現地時間12日朝に述べたコメントとして、サムスンではなくTSMCが受注競争に勝利したようだと報じています。
両アナリストは次のように述べています。
「非常に高い歩留りと量産における優れた製造能力により、TSMCがA9の大半を受注すると信じている。TSMCはアップルのA9X(次世代iPad向け)のすべてとA9の大半(次世代iPhone向け)を受注し、総計で70%以上になると思われる」
TSMC対サムスンの激しい争い
TSMCとサムスンはアップルのプロセッサ受注において長年競合してきましたが、今年の争いはこれまでにもまして激しいものだったようです。
TSMCは2月始め、元従業員が28nmプロセス技術を含む研究開発上の極秘情報をサムスンに漏らしたとして、提訴しています。TSMCは直接サムスンを訴えたわけではありませんが、提訴はサムスンやほかの競合他社に対するメッセージであると、TSMCのMorris Chang会長らは考えているようです。
参照元 : Barrons、Cult of Mac、http://iphone-mania.jp/news-65574/