アメリカのボーイングは、AppleやGoogleといったハイテク企業に、インターネットへの高速通信が可能な通信衛星を今年中に導入するよう目論んでいるようです。
通信衛星を活用したインターネット網
16日から4日間Satellite 2015と題されるカンファレンスが開催されます。ロイターによりますと、Apple、Google、Amazon、Facebookなどの技術系企業が、通信衛星が提供する広帯域幅を活用した、世界的なインターネットサービスを検討していると、ボーイングが明らかにしたようです。
超高速なインターネット接続が可能
ボーイングのネットワーク&スペースシステムのチーフストラテジスト兼担当副社長、Jim Simpson氏は「ボーイングは衛星通信を利用し、ギガバイト、テラバイト、ペダバイトなどの超高速通信を提供できることが重要なポイントになるだろう」とも語っています。
ボーイングは詳細についての説明は拒否していますが、ロイターによりますとAppleが候補となる企業に名を連ねており、水面下で交渉をはじめているのではないかと伝えられています。
課題はやはりコスト
Simpson氏は、衛星通信を活用したインターネットサービスの導入で障害になるのはエンドユーザーが負担するコストになると述べており、地上での接続サービスに近い価格に抑えることができなければ、高速通信が可能な通信衛星を採用することは難しいとしています。
SpaceXも衛星通信を利用したネット網を構築
SpaceXとして知られるSpace Exploration Technologiesも、4,000の安価な衛星通信を活用した高速インターネット網の構築を発表しており、Googleからの投資も含め10億ドル(約1,214億円)の資金調達に成功しています。
ボーイングは今年末までに導入を進めたいとしていますが、現時点ではAppleが衛星通信を導入するのかどうか、また何の目的で使用するのかなどは全く分かっていません。可能性としてはGPSやマッピングデータなどに活用されるのではないかと予想できます。
参照元 : Apple Insider、http://iphone-mania.jp/news-65894/
執 筆 : リンゴバックス