81歳のおばあちゃんが開発したiPhoneアプリ「hinadan(ひなだん)」が公開されました。還暦を過ぎてパソコンを使い始め、独学でアプリ開発を学んで完成させたそうです。
高齢者にも使いやすいアプリが欲しくて自分で開発!
「hinadan」を開発した若宮正子さんは、昨年、高齢者にも使いやすいアプリ開発に興味を持ち、専門書を読み、知人の助けを借りながら開発に取り組みました。そして、3月3日のひな祭りを前にめでたく公開されました。
「hinadan」は、ひな人形やお飾りを正しい位置に配置していくシンプルなゲームアプリで、お年寄りにも使いやすいよう、あえてドラッグ&ドロップではなくタップで操作し、正解すると「ポンッ」と気持ちのいい音が鳴る、といった工夫が凝らされています。
以下は、若宮さんのYouTubeチャンネルに掲載されている、ご自身がアプリの操作を説明する動画です。
還暦を過ぎてパソコンに挑戦、欲しいものは「時間」
若宮さんのホームページ「マーチャンのページ」によると、1935年生まれの若宮さんは、都市銀行とその関係会社に勤務した経歴を持ち、還暦を過ぎてから趣味としてパソコンを使うようになったそうです。
欲しいものは「時間」、有り余っているものは「好奇心」と自己紹介する若宮さんは、Excelを使って手芸の編み物のような模様を描いて作品を公開しています。作品紹介ページは日本語だけでなく英語でも公開しています。
そんな若宮さんは、2014年にはTEDxTokyoに登壇し、英語で堂々たるプレゼンテーションをしています。
多くの好意的レビュー!
「hinadan」は、2月24日にApp Storeで公開されたばかりですが、本稿執筆時点で187件のレビューが付き、大多数が「とても楽しい」「子供の知育にも良い」などと好意的な内容です。
まさに「コンピュータおばあちゃん」と呼ぶにふさわしい若宮さん、これからもますます元気にご活躍ください!
※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
Source:朝日新聞, Mashable
(hato)