2016年第4四半期におけるApple Watchの出荷本数が、同四半期としては過去最高となった模様です。調査会社IDCが報告しています。
Apple Watch、2016年ホリデイ売上は好調
IDCの調べによれば、2016年第4四半期(10月−12月期)のApple Watchの出荷本数は460万本で、前年同期の410万本から13%増加しました。ホリデイシーズンでのApple Watch Series 2の売上好調が貢献したようです。
IDCといえば、2016年第3四半期(7月−9月期)のApple Watch売上が前年同期比で71%も大幅下落したとする調査データを発表、これにAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が「Apple Watchは売れている」と反論するという、ちょっとしたニュースもありました。
他社データも「Apple Watchは好調」
クリスマスを含む第4四半期におけるApple Watchの売れ行きが非常に好調だったというデータは、他の調査会社からも発表されています。
調査会社Strategy Analyticsは、第4四半期の出荷本数が過去最高の520万本を達成したと発表。調査会社Canalysは、同四半期の世界スマートウォッチ売上において、Apple Watchが金額ベースで約80%を占めたと推測しています。
ウェアラブル市場、明暗がはっきり
IDCが今回発表したのは「ウェアラブル」全体のデータであって「スマートウォッチ」限定ではないことに注意が必要です。
ウェアラブル市場全体で見ると、2016年第4四半期の総出荷本数は3,390万本で、前年同期から16.9%増えています。メーカー別に見ると明暗がはっきりしたのもこの四半期の特徴で、Xiaomiが96.2%も出荷本数を増やしているのに対し、首位を維持しているとはいえ、Fitbitは22.7%減となっています。
これについてIDCは、Fitbitはフィットネストラッカー市場が飽和状態に近づいているアメリカ市場中心主義を維持した結果、出荷本数が減少したと見ています。
一方Xiaomiは低価格戦略が奏功し、大きく売上を伸ばしました。また同社は徐々にミッドレンジ帯への移行を図っています。ただし中国以外では知名度が低く、ほとんど売れていないのが現状です。
Source:IDC
(lunatic)